
インタビュアー:
はじめに、エステー様がエムニの生成AIワークショップをご活用いただいた背景について伺いたいと思います。今回、生成AI活用に向けて社内理解やスキルの底上げを進められた背景と、エムニの対応についてお聞かせください。
河上様:
弊社では中期経営計画の中で「持続的な成長を支えるための基盤強化」を推進しています。DX戦略の柱として「経営基盤DX」「マーケティングDX」「人材DX」の3つを掲げており、この中の「人材DX」の一環として生成AIの活用推進を行ってきました。生成AIの導入自体が目的ではなく、経営課題を解決するためのツールとして、全社員が当たり前のように生成AIを使いこなし業務を高度化できる状態を目指し、その第一歩として社内理解の促進やスキル醸成に着手しました。
下野:
そうですね。当時は2024年5月頃で「どう生成AIを使うか」に皆さん関心を持ち、少しずつ触り始めている時期でした。環境整備は進んでいたものの、「どう活用を定着させるか」「使える環境があっても使われない」といった課題感がありました。そうした状況を踏まえ議論を重ねる中で、生成AIワークショップが一つの有効な解決策になるのでは、という流れでお話が進んだと記憶しています。
インタビュアー:
エステー様は生成AIに関して勉強会なども含めさまざまな取り組みをされてきたと思います。従来の勉強会やツール導入において、理解のばらつきや活用イメージ不足、現場定着の難しさなど、どのような課題を感じていらっしゃいましたか?

河上様:
一般的なツール導入と異なり、生成AIは活用範囲が広い分、「どう使うのが正解か」が決まっていない点が課題でした。実際に少し使ってみても、すぐに使われなくなったり、「効果が分からないからやめてしまう」といったケースが一定数出てしまうことを課題だと感じていました。
下野:
まさにおっしゃる通りで、「何でもできる」ことが一番難しいと思います。「何をやってもいい」「テーマは自由」と言われると、逆に具体化しづらく、触り始めるところにハードルが生まれてしまいます。これは御社に限らず、他社でもよくある課題です。だからこそテーマ設計が重要で、御社と連携しながらアイデアを詰めていきました。








