
インタビュアー:
はじめに、エステー様がオープンソースのMMM活用を進める背景からお伺いしたいと思いますが、広告効果測定を強化しようとされた理由は、どこにあったのでしょうか?
藤原様:
弊社では、3か年のDX戦略を推進しています。DX戦略は大きく3つのテーマがあり、私はその中でマーケティングDXのプロジェクトマネジメントを担当しています。マーケティングDX領域では、ROAS(広告費用対効果)の最適化、特にテレビCMやデジタル施策の効果検証に取り組んでいましたが、運用していく中で、より「現場で使える」形にしたい思いが強くなってきました。 既存の分析方法や仕組みを維持することを前提としつつも、もともと利用していたパッケージ型の仕組みでは、分析の粒度や精度という点で大変役に立つ一方で、カスタマイズした分析や、より柔軟な分析、あるいは「これまでとは異なるカテゴリー」を見たいといったニーズに対しては、痒いところに手が届かない側面がありました。 その点、オープンソースなら、必要に応じて実装しながら進められる。そこが、今回GoogleのオープンソースMMM「Meridian」に着目した背景です。
インタビュアー:
従来の分析方法や既存ツールだと、費用負担・外部依存・PDCAスピードなどが課題になるケースがあると思いますが、藤原様の立場から見て、どのあたりがネックだったのでしょうか?

藤原様:
課題は大きく2つです。1つ目は、既存のMMMサービス全般に言えることですが、パッケージ化されているがゆえにデータ入力形式の自由度が低く、分析数が増えるほど従量課金になりやすいなど、柔軟性に欠ける点です。2つ目は、MMMの知見を持つ企業が日本では限られており、ナレッジそのものが価値となるため投資対効果を慎重に見極める必要がある領域だという点です。 この課題に対応するため、柔軟性とスピード感を持って、スクラッチで検証を進められるパートナーが必要でした。既存の本流となる仕組みを前提としつつ、そこではカバーしきれない要素をアジャイルに補完し、継続的にトライアンドエラーを回せるパートナーを求めていました。
下野:
そうですね、もともとエステー様とは、いろいろなお取り組みをさせていただいているのですが、エムニの強みは、要件に応じてしっかりカスタマイズしながら伴走支援できる点にあると考えています。プロジェクトは、最初からゴールが完全に見えているケースのほうが少ないので、進めながらフィードバックをいただき、密に連携しつつ作り込んでいく。その進め方でしっかりとご支援できます、というお話をさせていただきました。
藤原様:
過去にエムニさんに生成AIのツールやシステムを作っていただいたこともありましたし、ワークショップのデザインをお願いしたこともありました。その経験から、状況に応じて臨機応変に対応してもらえる、という信頼感がありました。今回もその期待値を持ってお願いしましたが、現時点でもかなり頑張っていただいていて、満足しながら進められています。









